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腕時計の構造

 

ケース ムーブメントが組み込まれた時計本体のこと。
 「ラウンド」と呼ばれる丸い形状が主だが、角形の「スクエア」や樽型の「トノウ」などがある。
ダイアル 文字盤、指針盤のこと。
インデックス 時刻を表す指数のこと。バーやローマ・アラビア数字等。
ガラス 文字盤を保護するための風防ガラス。ほとんどの高級時計はサファイアクリスタルを使用。キズに強く文字が見やすい上に防湿性に優れている。
リューズ ゼンマイを巻き上げたり、時計やカレンダーを合わせる時計側面のネジ。竜頭とも書く。
ベゼル ガラス周囲に取り付けられたリング。装飾性だけではなく、特殊モデルの機能性にも大きな役割が。
ラグ 本体とベルト、ブレスレットを連結するための接合部分。
ケースの素材

 

プラチナ
密度と重さがあり、耐久性に優れている。熱や酸、アルカリにも強く、長い年月を経ても変色変質がない
18金イエローゴールド
純金の含有量75%。硬く変形しにくいように銀や銅を加え強度を高めている。
18金ホワイトゴールド
純金の含有量75%に銀やパラジウム等を加えた合金。パラジウムは高価なため、YGよりも割高に。
18金ピンクゴールド
配合率に鋼の量が多いため赤みを帯びた金に。銅の割合によりレッドゴールド、ローズゴールドがある。
ステンレス
耐久性、耐蝕性、耐火性、加工性など非常に優れた特性を備えた素材。Stainlessとは錆びないという意味。
チタン
軽くて高強度が特長。プラチナや金とほぼ同等の強い耐蝕性を持つ。
セラミック
金属酸化物を高温で熱処理し焼き固めた物質。硬度が高く耐熱性に優れている。
アルミニウム
軽量で強度に優れている。展延性に富み加工しやすいため多くの用途や目的に合わせ利用されている。

 

ムーブメント

 

機械式時計
ゼンマイを動力とし、テンプというパーツで時刻経過を制御する機構を「機械式」と呼びます。
ゼンマイと歯車で精密に構成されており、その細やかな動きは非常に美しく、まるで生き物のような温かみをも感じさせます。3~5年に一度、定期的な分解清掃(オーバーホール)を行うことにより、半永久的に使用することができることも魅力の一つです。

1)手巻き式
ゼンマイを手で巻き上げるタイプ。
一般的なゼンマイの容量は1日半(40時間)前後。使用にあたっては毎日巻き上げる必要があり、手間が掛かるように感じますが、その分愛着も沸く為、昔からの時計ファンには根強い人気があります。自動巻のようにローターを持たない為、薄型に作れるのも特徴。


2)自動巻き式
内蔵されたローターが腕の動きによって回転し、その力でゼンマイを巻き上げるタイプ。
ゼンマイの容量自体は手巻き式とほぼ同等だが、常に腕の動きによってゼンマイが巻き上げられるので、使用している限り常に動き続ける機構です。手巻き式のように毎日手で巻き上げる必要がなく、現代の機械式時計の大半は自動巻機構を搭載しています。


クオーツ式
一般的に電池を動力とし、内部の水晶振動子(クオーツ)によって時刻を制御する機構を「クオーツ式」と呼びます。
機械式に比べて非常に精度がよく、大量生産によるコストダウンが可能である為、時計本体の価格を安く抑えることができます。また機械自体を非常に小さく作ることができるため、女性向けのドレスウォッチに多く用いられます。
電池の寿命は一般的なもので2~3年。(特殊な長寿命電池を採用したモデルで、10年前後もつものも生産されているようです。)

いまでこそ一般的となっているクオーツ式時計ですが、その誕生は1970年代。それ以前は、世界には機械式時計しか存在していませんでした。現代では「自動巻発電型」「ソーラー発電型」などの機構を採用した時計も生産されています。

 

防水性

 

日常生活防水
日常生活における水との接触(小雨が掛かる、手を洗う際に水が撥ねる程度)には耐えられますが、水中での使用・操作は出来ません。「30m(3気圧)防水」や「50m(5気圧)防水」と表記されるものも日常生活防水の範疇に入ります。
表記通りの深さまで潜れる、という数値ではありませんのでご注意ください。

防水
「100m防水」や「10気圧防水」と表記されているものも、その表記の水圧(気圧)には耐えられますが、実際にその水深での使用はできません。水中での使用も可能ですが、水中で激しく腕を動かしたり、クロノグラフのスイッチを操作したり、水中に飛び込む際の水圧によっては内部に水が侵入することもありますので、注意が必要です。

常に水と接する機会がある、本格的なダイビングに使用したい、という方は200m防水以上の高い防水性を持つ時計がお勧めです。

非防水
アンティークウォッチや、非常に複雑な機構を持ったコンプリケーションウォッチには、防水性がほとんどないものも存在します。経年劣化により気密性が失われたもの、そもそも水との接触を前提としていないものなどがありますが、いずれも水との接触にはくれぐれも注意が必要です。

 

 

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